山田詠美さんのオビのコメント
特筆すべきは「色」があるということ。それは、優雅に、しかし、
ほとんど野蛮なくらいに唐突に読み手にぶつけられる。
読み終えて「そのと~り!」
暮らしの中の「食べる」というか「台所」というか
その周辺のものについてのエッセイなのだけど
がっつり心をわしづかみにしたのは「鉄瓶」
白湯を口に含めば、すぐわかる。とろ~んと甘い。甘露が舌の上でころころ
転がるかのように、ふうわり優しい。口当たりはビロードのなめらかさ。
(p144)
どこかのカフェで「鉄瓶の白湯」というメニューがあったら迷わず頼むね。
いつか手に入れてやる~!
買えない味/平松洋子/筑摩書房(18/200)